あなたは何派? コヤナギ的文章の書き方5タイプ。 #16
本当はパソコンの前で文章を書きたい。
この「140word Over」は、基本的にスマホから更新することをにしているので、今もiPhoneの画面をフリックしながら書いているのだけど、本当はパソコンから文章を書きたい。
大きな画面で距離を保ちながら、俯瞰で眺めたいのだ。
文章を書き始めるタイミングはパソコンとスマホではやっぱり違う。
パソコンは俯瞰で眺められる分、おおまかな起承転結に目鼻をつけてから書き始める。
なにが面白くて、なにが言いたいか、最低限考えてから書き始める。
でもスマホは違う。
それこそ“最低限”テーマくらいは決めるけど、書き出しもタイトルも、入力画面を開いてポチポチ書きながら考える。これってパソコンで書いてるときはあり得ない。
「文字を書き始めるのは一番最後の作業」っていうのは、文章を書く人全員の共通認識だと思う。
入念に取材して、それを受けて自分の考えを発酵させて、味付けと相手を見極めて、どんな気持ちにさせたいか決めて、それらが終わってやっと「文章」っていう最後の表現方法に取りかかる。
それでも「最初のひと文字目」を「いける!」って思うタイミングは人それぞれ。
編集も兼ねるコヤナギ的考察としてはだいたい5タイプに分かれると思うんだよね。
・結論派
…締めの言葉が思いついたら書けるタイプ。書き出しから脱稿まで早い方だが小さくまとまってしまいがち。意識して伏線を張るなど工夫をしないと個性のない文章をになりやすい。
・書き出し派
…最初の一行が出てきたらだいたいいけるタイプ。掴みが見えたとたんに文章全体の風景が見えてそのあとは自動書記状態で書き進められる直感タイプ。筆者の身体的コンディションに左右されやすく、品質保証に人一倍気を使う必要あり。
・起承転結派
…大まかなマイルストーンを決めたら表現は推敲でブラッシュアップするタイプ。「理系」と称される人のほとんどがこのタイプで、生産性が高いことが特徴。読みやすくテーマもテンポもきもちがいいが主観を交えることを忘れがちで、印象が残りにくい。
・タイトル(見出し)派
…演出に力を入れるドラマチックタイプ。事実と主題を導線にして印象を残すのが上手い。書き出しまでに最も苦戦し、量産はほぼ不可能。サービス精神が旺盛すぎて、逆に没個性しすぎてしまう。
・編み物派
まるで編み物をするように、取材したタイムラインの上から書き出すタイプ。ブロガーに多いがライターにも多い。ただ、商業文章の場合「あれこれあった」というものでは納品できないので、要推敲。取材時は雰囲気で分かったつもりになっていたことが、文字にすると穴だらけでまったく着地できず苦しみやすい。主張がない人がこのタイプに多い。
編集視点で赤入れするときは、ライターさんの文章の組み立て方のクセをまず推測して、どこで躓いてるのか目星をつける。そしてどんな視点が欠けてるから「ひと味足らない」と思うのか考えてみる。
わたしは校正などの正確性にはとても欠けているけれど、本質だけは見逃せないと思ってる。書いた人にはいつも、その文章に含まれいる「だから何」を意識して欲しいと思う。それがあってこそ、人の時間を奪ってまで読んでもらう価値がある文章=中身がある、と思う。
そんな風に志という名のハードルをガンガン上げつつ、このブログはスマホで書いてますから、例外でっす、なんて裏口を用意しておいとましよう。
ちなみに、コヤナギは何タイプだと思う?
え?
そうだね、どうでもいいよね!
でも聞いてよっ!
……書き出し派です!!!!!!
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