わたしの粗悪な宝物。
寝る前に140w Overのことを思い出したから、寝言を書くよ。
わたしは自分のことを、本当にどうしようもなく、目標には遠く及ばない悲しさを感じているけれど、嫌いかというとそれはまた別。
手塩にかけて自分を育ててきたって気持ちがある。
それはそれは、不格好で不細工で、思っていたものとはぜんぜんちがうけれど、なんとか目はふたつあって、鼻からもにおいが感知できるし、口からは言葉も出る。
その目はなるべくいつも綺麗なものを探せていると思うし、鼻は敏感で、口からは思ったことが屈託なく出てくる。
これは、あたりまえのようでいて、最初から出来たことじゃなかった。
いつも斜めからものを見ていたし、臭ければ鼻をつまんで、口からは毒が出てた。
でも、あるとき、そういうのが恥ずかしくなった。というか、そうやってふたをして、ちっぽけなプライドを守ってる自分を見つけた。
なんで守ってるんだろうと思った。
困ってないけど、守るのをやめてみようと思った。
というか、守らないということが、出来るのかな、という好奇心が芽生えて、ものすごくまっすぐになってみようと思った。
で、気が付いたらまあまあまっすぐになったと思う。
天然のまっすぐさじゃないけれど、やってみたかったことに向き合ったし、気が済むまでやってみた。
そんなことに取り組もうと思った原因はあったのかも知れない。でも、なにかひとつの理由だったことはない。
うすらうすら、興味を持って、ある日、自分のタイミングで実行する。
とってもマイペースなのだ。
誰にどう思われようが関係ない。身近な人に聞かれたら話すけど、話しもしない距離の人に勘違いされていても気にならない。
イメージ先行で実際と違うコヤナギ像を誰かがもっていても良いと思ってる。想像はオーナーのものだから、事実を求めてるとは限らない。噂はエンターテイメントなのだ。その時、真実は野暮である。
そんなわけで、わたしは自分の性格やこれまでの軌跡を、不格好で寸足らずながら、よくやってきたなーと誇りに思ってる。
たくさんの人に心配と迷惑を掛けてきて、決して褒められたもんじゃないと思いつつも。
失敗はたくさんした。
恥もたくさんかいた。
信頼もいっぱい傷つけた。
ぜんぜんなってない。
まったく足りない。
遠くおよばない。
それでも。
なんど心の中で同じ分岐点に立っても、必ずいまと同じ道を歩む自信がある。
(これも褒められたことじゃない)
踏むべき失敗で、負うべき痛手だったのだと思う。
そうでないと、わからない粗悪なわたしなのだと思う。
けっして基が良かったわけではないのだ。
ぶつかって、へこんで、考えて、削って、ヤスリをかけてきた。
そういう自負がある。
心根は研くことが出来ると思う。
どう研くかは、ほかでもない、自分次第。
わたしの粗悪な宝物、
わたし。
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