あっという間のハーフタイム

早く寝ればいいのにうだうだしています。
もう何も考えられなくらい寝落ち寸前なのに、オウンドを開いてちまちまと書いています。

キーボードを新調しました。
物理的なのではなく、ソフトウェアの方です。
わたしはとっても誤字が多いので(書いても打っても多い! しかも同じような間違い方する不思議)、書く仕事が増えたことを機に、久しぶりATOKを入れてみた。
MacもiPhoneも。
ATOKは記憶するのでよく使う言葉が予測変換で出てくるので、使い込めば使い込むほど楽になるんだけど、裏を返すと使い始めは相性が合わず手間が増える。
特にiPhoneは今までのキーボードより一確認増えるので、慣れてリズムがつかめるまでまー、めんどくさくてまー。

もともとちまちま打つのが嫌いで、それでLineも苦手で、愛着がないからミスタイプもより多く、しかし仕事のメールもiPhoneから打ち替えることが増えたので、ふんどし締め直すぞっと思って、ATOK導入したのに、おまえときたら、めんどくーじゃねーかってまー、発狂すること一週間でしたけど、なれてきました。

そうだよ、もう一週間だよ。

日曜の夜には一息ついて、ふと気がつくと流しに洗ってない食器があって、ああ、やばい、料理したの先週だよって、もう一週間たっちまったよって、洗い物するんですけど、今週も全然自炊できなかったなって、冷蔵庫の野菜室から、かつて野菜だった生ゴミをゴミ袋にお連れするのが一連の流れで、あの罪悪感たらなんでしょうね。

食べ物を粗末にしたとか、もくろんだ計画を実行できなかったとか、そういうある一定ライン以上を超えられなかった悲しみというより、通り過ぎてしまった取り返しのつかないものをなくしてしまったような、そんな感じ。

時間という、取り返しのつかないものを、音速で通り過ぎちゃって「見てなかった」みたいな。

毎日があっという間だ、というと大概「充実してる証拠だね」といわれる。

「充実」が「予定があり、それを実行する」であれば、それはそうだと思う。
だけど「あっという間の毎日」は、果たして充実してるのだろうか。

わたしはいつも、この「あっという間の」に出くわすと、決まっていつも座りが悪いんだ。

毎日が長かった学生自体のことを思い出す。
もうずいぶん昔のことだ。

でも、がんばって思い出す。

あの頃は、今みたいに忙しくは出来なかった。

自分の中の優先順位は、学業や家の手伝い、学校行事に阻まれて、そればっかりやるというわけにいかなかった。

夢中になれない時間は長く感じる。
思い入れのない時間は、思い入れのあることへ意識を向かわせる。それは、「あっという間」から遠のく、恋しくて切なく、苦しくて長く、そして、貴重で贅沢な時間だ。

日曜日の夜に先週の洗い物をしてるとき。
眠い目で洗濯物をたたんでいるとき。
赤ワインをこぼして雑巾で拭いているとき。

夢中になれない時間が、わたしにハーフタイムをくれる。

だからきっと、眠くて仕方ないのに寝たくないわたしも、無意識に「あっという間」のハーフタイムをつくってる。


じゅう じつ 0【充実】
(名)スル
足りない点や欠陥がなく,十分に備わっていること。内容が豊富であること。「━した日々を過ごす」「スタッフの━をはかる」
派生━ さ(名)
大辞林 第三版


ハーフタイム 4〖halftime〗
サッカー・ラグビー・ホッケーなどで,試合の前半終了から後半開始までの間。休憩時間がとられる。「━-ショー」
大辞林 第三版


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